数多く存在する中で最も防御力が高い歌手を見つけてしまった話
皆さんお久しぶりです。GWの10連休はいかがお過ごしでしたか?
とか言ってもこんなブログを2回以上開いたことがある人なんてこの広い宇宙の中でたったひとり俺だけなので、正確には久しぶりでも何でもなく単純にこの言葉をきみに送るよ 初めまして。
俺はGW中めちゃくちゃ運転しました。旅行とかそういうのじゃなくて仕事で。
高速道路をひたすら何時間も走り続ける・・・みたいなシチュエーションの時に欠かせないものの1つとして音楽がありますよね。ノリのいい曲を流しながら口ずさんだり時には熱唱なんかしたりすると、運転中の退屈な気分も少しはまぎれるってもんです。
・・・で、見つけてしまったんですよ。俺が知る中で最も高い防御力を誇るであろうアーティストを見つけてしまったんです。
皆さん「ハジ→」ってご存知ですか?
九州男とか、いま流行ってるあいみょんとかが所属しているエンズエンターテイメントってところに所属している歌手で、カテゴリとしてはサッパリ風味のジャパレゲって感じの曲をよく歌っている人です。
連休初日に何となくTSUTAYAでレンタルしたコイツの防御力が、想像を絶するものだった。
ジャパレゲって聞くと何を連想しますか?
湘南乃風の純恋歌、三木道山のLifetime Rispect、TEEのBaby I Love Uこのあたりはメジャーなので皆さんもご存じなのではないでしょうか。
そう、ジャパレゲって基本的に恋愛がらみの歌が多いんですよ。そしてもともとReggae(ジャマイカ発祥のガチなほう)自体が「文学的に巧みな表現よりもメッセージ性を重視してストレートな表現を使う」みたいな特徴があるので、その子孫にあたるジャパレゲでも同様にストレートな歌詞がよく使われているわけです。
何てったって「一生一緒にいてくれや~」ですよ
「家庭的な女がタイプの俺 一目惚れ~」ですよ
ストレートが過ぎるだろ。かつてジャマイカで活躍したラガたちはマリファナ吸いながらトロけた意識で思い浮かんだワードを連結させてたんだから、まぁそうなるわなって話ですが。
西野カナが「会いたくて震える」のであれば、ジャパレゲは「マジ会いてぇ」になるし
バンプオブチキンが「見えないものを見ようとして望遠鏡を覗きこむ」のであれば、ジャパレゲは「お前のこと知りてぇからちゃんと見るぜ」なわけです。
で、今回のテーマであるハジ→もそんな感じでわりとストレートな言葉で恋愛系の歌を歌ってるんですが、家庭的な女がタイプ~とかそういう次元じゃないことに気付いてしまったんですよ。
俺が運転中に聞いていたのは「ハジベスト」というアルバムで16曲が収録されているのですが、今ざっくり確認してみたところ、そのうち10曲が恋愛をテーマにしたしんみり系の歌だった。
というか、運転中はアルバムの16曲をシャッフル設定で聞いていたのですが「俺がお前を守る」とか「幸せにする」あるいは似たようなフレーズがやたら何度も耳に入ってきて、次の歌に切り替わったのかさっきまでの歌がまだ続いてるのか分からない状態に陥ってしまった。
1曲目:君と。
初めて会った気がしなかったのは 2人前世で出会ってたから
だから来世でもまた会おう
たとえ地球の反対側にいたって宇宙の果てでも構わねぇ 必ず見つけ出す
さっそく1曲目からスケールがズバ抜けてる。次元越え。地球の反対側はまだしも、宇宙の果てまで初対面の存在を探しに行くという途方もない究極の約束を口走っている。
2曲目:For YOU。
俺についてこい 未来はもう安泰
俺がお前を幸せにする
これだけを見ると何も異変に気付かないかもしれないけれど、4分40秒の歌の中でこのシンプルな2つのフレーズをなんと7回も発している。
もしお前より俺が先に死んでも空の星になって見守っていいか?
死んでも守り抜きたい
この部分も防御力の高さがうかがえる。「死んでも守り抜く」ってセリフは、守れるのなら死んでもいい(守る→死ぬ)という意味で使われることが多いですが、彼がこの曲の中で歌っているのは死んだ後(死ぬ→守る)の話。つまり死後強まる念だ。
6曲目:あなた。
これから先の未来はずっと笑わせるとここに誓うよ
幸せにする・・・守り抜く・・・ときて、この曲では笑わせることを誓っている。キミすぐに誓うね。
8曲目:ずっと。
必ず 俺が お前を幸せにする
5分間のあいだに6回この宣言をしている。ちなみに「一生大切にするよ」というセリフも3回出てくる。MMOだったらこれはもう確実に白魔導士ポジション。防御力アップの魔法をターンごとにひたすら唱え続けるタイプのやつ。
9曲目:指輪と合鍵。feat. Ai
俺がお前を守り抜きたい
どんなお前も全てをさらけ出して 必ず受け止めるから
また守ろうとしてる。かつて大切な人を失ったトラウマで防御魔法しか使えなくなった白魔導士が俺の頭の中で誕生しつつある。
12曲目:sumire。
ずぶ濡れになりながら満員電車に乗った
急に俺の胸にしがみついたきみ
そのとき何があっても守り抜きてぇって初めて思ったんだ
マジかよまだ守り足りねぇのかよ。満員電車とかしがみ付いてきたとか、手を替え品を替えシチュエーションを替えて、結局は保護欲の発露に着地する。
コイツやべぇわ、手段を問わず何が何でも恋人のこと守ろうとしてる
こうやってタイトル別に整理しなおして並べると当時の混乱も少し薄れはするけれど、車に乗る直前で適当にCD借りて適当に聞いてた俺の感覚で言わせてもらうなら、恋人を守ろうとしてる人が「こうやって守る、あるいはこういう守り方をする、もしくはこのようにして守る」みたいに思い付く限りの手段を網羅させた決意表明をノンストップで聞いてたような感じがする。
16曲も入ってるアルバムだなんて信じられなかった。5曲くらいに感じた。
第1回 最も防御力に長けたアーティスト選手権
暫定一位 ハジ→ !!!!